「すずしろ句会」


日本の国土の中培われた「春夏秋冬」の土台として、先祖の方が築き上げて来た十七文字としての短い詩の伝統である「俳句」に興味のある方は、是非「すずしろ句会」に参加下さい。薀蓄を傾けながらの会話のやり取りは本当に楽しく、それぞれの人生が垣間見え、時間の経つのを忘れます。

日時:毎月第2火曜日 午前9:30〜12:00

場所:厚生文化会館(白山神社横) 

会費:100円/出席日毎

申込・問い合わせ先:神津 眞久 ☎3991-7748


令和2年度の作品


9月の句会

兼題は「立秋・秋めく」 「  」内は季語です。

☆新涼や鏡に写す背の丸さ              「新涼」 

☆消火器の上に空き缶夏終わる           「夏」・・・・・・・・多部恵三                           ☆林間に昼寝したるや風の道               「昼寝」

☆コロナ禍や亡夫(ちち)の齢越す盆の月       「盆の月」・・・・・・大日向孜                      皆逝きて1人残りし法師蝉               「奉仕蝉」

☆雨上がりグラウンドに舞う秋茜            「秋茜」 ・・・・・・中山賢一郎

☆豊島園名残り寂しき花火かな             「花火」 

☆仲秋や雲のかたちもそれらしく            「仲秋」・・・・・・・西尾良則         ☆稲田守(も)る空爽やかに紙鳶            「稲田

☆安達太良を包み込みたる秋の虹            「秋の虹・・・・・・・神津眞久

 

漸く九月。「暑さ寒さも彼岸まで」は今年通用するでしょうか?

文字通りの「新涼」が待たれます。


8月の句会

兼題は「立秋・秋めく」 「  」内は季語です。

☆終戦日七十五年我れ米寿                「終戦日」 

☆一日を白から赤へ酔芙蓉               「酔芙蓉」・・・・・・多部恵三           ☆物忘れ老人美味し茗荷汁               「茗荷汁」

☆万緑を総身に浴びて一軒家              「万緑」・・・・・・・大日向孜            閉店とママの名があり秋立ちぬ            「秋立つ」

☆大の字の送り火消えし古都の闇             「送り火」 ・・・・・中山賢一郎

☆豊島園屋根越しに見る花火かな            「花火」 

☆帰省客新幹線ホーム疎らなり               「帰省客」 ・・・・・西尾良則

☆青き山ゆらめき昇る黒揚羽               「黒揚羽

☆梅雨明けて自粛籠りを蹴飛ばして             「梅雨明け・・・・・神津眞久

 

月初に記録的な長梅雨が明けた途端に、これまた記録的な酷暑が列島を襲って

います。コロナ騒ぎより救急車で運ばれる熱中症患者数がニュースの中心です。

31、32度は涼しく感じてしまう異常さ。この国はどう変わって行くのでし

ょうか。兼題の「仲秋」はこの暑さの日々では実感が伴わず全員大苦戦。    


7月の句会

兼題は「土用」 「  」内は季語です。

☆端居して老いし我が身の膝を抱く            「端居

☆荒れし庭今年も咲けり木槿花              「木槿」・・・・・・多部恵三           ☆通年の季語となりしか夏マスク            「夏」

☆丘の墓地皆戦没者夏の海                 「夏の海」 ・・・・大日向牧          花菖蒲肥後の大輪雨に映え                  「花菖蒲」

☆土用入り給付金にて鰻食い              「土用」 ・・・・・中山賢一郎

☆コロナ禍や単身赴任帰省なし             「帰省」 

☆土用の日うなぎ高価で半匹丼             「土用」 ・・・・・ 西尾良則

も土用鰻の匂ひ滲み                    「土用鰻

☆百合愛でて童女のごとき米寿媼            「百合・・・・・ ・神津眞久

 

またも大雨災害がもたらされました。九州は台風の常襲地帯の宿命とは言え、以前と被害の桁が違いすぎます。時事的な句は句の命が短いとされ、比較的評価が低いのですが、詠まないではいられない気持ちになります。


6月の句会

兼題はコロナ禍で事前には決まらず 「  」内は季語です。

☆戸を叩く雨音やさし梅雨に入る            「梅雨

☆紫陽花を活けて大壺小さく見ゆ            「紫陽花」・・・・・多部恵三           ☆春の暮れ閉じるゲートや被爆の地            「春の暮れ」

☆コロナ禍や人目避けつつ夏迎う            「夏」 ・・・・・・大日向孜            花便り一茶の里を素通りし               「花便り」

☆浅間見ゆ佐久の草笛天高く               「草笛」・・・・・・中山賢一郎

☆春眠や懐メロ聞きて深夜便               「春眠」 

☆ウィルスの影におびえる花曇り             「花曇り」・・・・・ 西尾良則        ☆青鷺の釣り師のごとく動かざる             「青鷺

☆墓石に蛇隠れゆく真昼時                「蛇・・・・・・・神津眞久

 

二か月間句会も自粛していましたが、漸く公共施設も解禁となりました。

早朝のラジオ体操で顔を合わせてはいますが、久し振りで新鮮でした。