「すずしろ句会」


日本の国土の中培われた「春夏秋冬」の土台として、先祖の方が築き上げて来た十七文字としての短い詩の伝統である「俳句」に興味のある方は、是非「すずしろ句会」に参加下さい。薀蓄を傾けながらの会話のやり取りは本当に楽しく、それぞれの人生が垣間見え、時間の経つのを忘れます。

日時:毎月第2火曜日 午前9:30〜12:00

場所:厚生文化会館(白山神社横) 

会費:100円/出席日毎

申込・問い合わせ先:神津 眞久 ☎3991-7748


令和3年の作品


6月のすずしろ句会

先月休会のため兼題はありません。当期雑詠です。「  」内は季語です。

 

☆ 吹き流し富士に向かいて甲斐源氏   「吹き流し」

☆ 筍を妻に渡して風呂用意       「筍」・・・・・・大日向孜

☆ 梅雨寒や黒き家並の日本海      「梅雨寒」

☆ 滝の音柔らに響く谷若葉       「若葉」・・・・・・中山賢一郎

☆ 五月晴れ岩殿山に富士映えて     「五月晴れ」

☆ 山の端や緑の濃淡競いけり      「緑」・・・・・・・・相澤文雄

☆ 今もなほ小津なつかしみ麦の秋    「麦の秋」

☆ 鮮やかに夏鶯の谷を埋め       「夏鶯」・・・・・・・神津眞久

 

今月はご高齢のお二人が体調不良で欠席です。入院もなさり、投句も敵いませんでした。幸いコロナではなく、胸を撫で降ろしています。

来月こそ全員元気な顔を会わせたいですね。雨催いが続き梅雨入りかと思わせましたが、中休みの様です。廻りではワクチン接種が順調に進んでいるようです.

早く遠慮なくおしゃべりがしたいですね。

 7月の兼題は「夏の朝」です。どんな佳句に巡り会いますか。  (文責・神津)


5月の句会は休会でした。


4月のすずしろ句会

兼題は「うらら」です。「  」内は季語です。

 

☆ 春朧米寿の義姉(あね)の永久(とわ)の旅  「朧」

☆ 飛花落花川面彩る花筏        「花筏」・・・・・・・多部恵三

☆ 人恋し見知らぬ人と春うらら     「春うらら」

☆ うらうらや猫背伸びする塀の上    「うらうら」・・・・・・大日向孜

☆ アルバムに若き我あり春の宵     「春の宵」

☆ 学び舎の廃墟に残る山桜       「山桜」・・・・・・中山賢一郎

☆ 桜花散り際ポッと赤くなり      「桜花」

☆ 竹島や雅豊かな春祭         「春祭」・・・・・・・相澤文雄

☆ 山間の驛に湧き出る蕗の薹      「蕗の薹」

☆ 春深し三月堂の仏たち        「春深し」・・・・・・・神津眞久

 

 

コロナ禍が収まりません。その中を4月上旬、青春18切符で2400㌔東北を各駅停車で周って来ました。桜前線が早くも秋田、岩手に届いていました。

緊急事態宣言がまたもや発動されそうです。来月は句会が出来るでしょうか。

                                  (文責・神津)


3月のすずしろ句会

兼題は「春一般」です。「  」内は季語です。

 

☆ 春愁や老いて益々整理下手      「春愁」

☆ 薄氷に写す我が影避けて行く     「氷」・・・・・・・多部恵三

☆ 淡き雲何処にいくのか春の空     「春の空」

☆ こもれ日に社の手水水温む      「水温む」・・・・・・大日向孜

☆ 水温む湘南の海帆が光り       「水温む」

☆ 春浅き静まりかえる山の寺      「春浅き」・・・・・・中山賢一郎

☆ うぐいすや初鳴き何故かもどかしく  「うぐいす・初鳴き」

☆ まんさくや朽ち葉の先に黄花咲く   「まんさく」・・・・・・・相澤

☆ 古稀過ぎてまだ拘りの雛飾り     「雛飾り」

☆ 神奈備の山野辺の道蕗の薹      「蕗の薹」・・・・・・・神津眞久

 

暖かい日が続きいよいよ桜の開花も間もなくです。

東京は15日が予想日が、高稲荷公園の蕾はまだ固く遅れそうです。

6丁目のおはま井戸の河津桜は散り始めました。

 

四月の兼題は「うららか」です。どんな佳句に巡り会いますか。  (文責・神津)


2月のすずしろ句会

兼題は「春一般」です。「  」内は季語です。

 

☆ 介護日々疲れを癒す花椿       「椿」

☆ 枝垂れ梅触れよと咲けり車椅子    「枝垂れ梅」・・・・・多部恵三

☆ 春浅し木々のまにまに里見えて    「春浅し

☆ 黒服を出さずに済まし春隣      「春隣」・・・・・・・大日向孜

☆ 零れ日に鈍く光るや軒氷柱      「軒氷柱」

☆ 大寒や猿も湯に入る地獄谷      「大寒」・・・・・・・中山賢一郎

☆ 春寒や散歩犬とねんごろに      「春寒」

☆ 春浅し川面逆立ち餌を食む      「春浅し」・・・・・・・西尾良則

☆ 艶やかに蝋梅春を告げており     「春・蝋梅」

☆ 春はどこ河津桜が見え隠れ      「春・桜」・・・・・・・相澤

☆ 大欠伸しつつうららな野天風呂    「うらら」

☆ 溶けさうな三日月浮かぶ春の宵    「春の宵」・・・・・・・神津眞久

 

コロナに負けず句会を続けています。

新会員さんは句作に馴染む真っ最中で季重なりもご勘弁のほどを。

 

三月も「春一般」です。どんな佳句に巡り会いますか。    (文責・神津)


1月のすずしろ句会

兼題は「初尽くし」です。「  」内は季語です。

 

☆ この一年コロナと介護日記閉ず    「日記閉ず」

☆ 元朝や卒寿の道を一歩踏む      「元朝」・・・・・・・多部恵三

☆ 初日受く茜の空に希望(のぞみ)あり 「初日」

☆ しんしんと雪しんしんと日本海    「雪」・・・・・・・・大日向孜

☆ 風やんで空冴えわたる冬銀河     「冬銀河」

☆ 行く先を巣鴨に変える初詣      「初詣」・・・・・・・中山賢一郎

☆ 駅伝やあきらめないで初笑      「初笑」

☆ 初空や赤飯もらって初体操      「初空」・・・・・・・西尾良則

☆ 初詣鈴も振れない新コロナ      「初詣」

☆ 朝暗きピシっ割れし初氷       「初氷」・・・・・・・相澤

☆ 働きし手足労る柚子湯かな      「柚子湯」

☆ 挨拶もコロナ談義の初湯かな     「初湯」・・・・・・・神津眞久

 

新年おめでとうございます。

コロナ対策をしっかり取り初句会を迎えました。

早朝体操仲間の相澤さんが初めて句作に臨みました。

1人でも多くの方に俳句に馴染んで頂ければ嬉しいですね。

 二月は「春一般」です。どんな佳句に巡り会いますか。    (文責・神津)


令和2年の作品


12月の句会

 兼題は「年の瀬」 「  」内は季語です。

☆リハビリに好不調あり冬日和      「冬日和」 

☆高き山白き衣で冬眠す         「冬眠」・・・・・・・・多部恵三

☆冬ざれや独居となりし一軒家      「冬ざれ」

☆街灯りまだ覚めやらぬ冬の朝      「冬の朝」・・・・・・・大日向孜

☆雲たれて兼六園の冬構え        「冬構え」

☆ガラス拭き他に用無し年の暮れ     「年の暮れ」・・・・・中山賢一郎

☆年寄りや子も孫もこず年の暮れ     「年の暮れ」 

☆歳末や今年も夫婦(めおと)で越えられる 「歳末」・・・・・・・・西尾良則

☆年の瀬や不要不急を言ひ訳に      「年の瀬 

☆忘己利他寒満月の我に問ふ       「寒月・・・・・・・・神津眞久

あっという間の一年でした。スペイン風邪以来のパンデミック。コロナに開けコロナに暮れました。しかもまだ深く進行中で、見通しもつきません。

GOTOトラベルを奨励しながらの自粛とワクチン頼みで、何ともすっきりしませんが。句友が恙なく新年を迎えられるよう、HPをご覧の皆様のご健康、ご多幸を祈り今年の句活動を終えます。

 

新年の句会の兼題は「初尽くし」です。どんな佳句に巡り会いますか。


11月の句会

 兼題は「冬の空(雲・星など)」 「  」内は季語です。

☆冬の雲映し静まる潦(にわたずみ=みずたまりの意)「冬の雲」 

☆妻介護しつつ進める冬支度      「冬支度」・・・・・・・・多部恵三

☆釜飯は茸づくしの峠茶屋       「茸」

☆杉大樹競うが如く冬の空       「冬の空」・・・・・・・・大日向孜

☆群雀落穂を拾う千枚田        「落穂」

☆浅間山(やま)見えず追分宿は初時雨 「初時雨」 ・・・・・・中山賢一郎

☆かずかずの星あらはるる寒さかな   「寒さ」

☆道すがら川面ながめて鴨のかず    「鴨」 ・・・・・・・・・西尾良則

☆腰たたき銀杏拾ふ風の朝       「銀杏 

☆張り詰めてシベリア颪(おろし)冬の空 冬の空・・・・・・・神津眞久

廣徳寺の紅葉が今(11月下旬)盛りです。一見京都と見紛うばかりの華やかさです。懸念されていた通り、コロナ感染者の数は増えるばかりで、GOTOキャンペーンの雲行きも怪しくなりつつあります。読者の皆さんも、ご自愛ください。次回の兼題は年末を迎え「年の瀬」です。

 

どんな佳句に巡り会いますか。


10月の句会

兼題は「秋の草いろいろ」 「  」内は季語です。

☆役終えて案山子解かれて竹二本         「案山子」 

☆秩父路や秋の七草寺巡り               「秋の七草」・・・・・・・・多部恵         

☆海鳴りを湯殿で聴きし秋の旅           「秋」

☆山鉾の灯り川面に秋祭り             「秋祭り」 ・・・・・・・・・大日向孜

収穫を終えて静かな里の秋                 「秋」

☆ゆく秋や富士の頂白く染め            「ゆく秋」 ・・・・・・・・・中山賢一郎

☆身も心軽くなりたり今朝の秋           「今朝の秋」 

☆エルドラド追憶のせて秋の暮れ           「仲秋」 ・・・・・・・・・・・西尾良則

☆紅玉の微光ただよふ湯船かな          「紅玉

☆文豪の遊びし宿の濁り酒             「濁り酒・・・・・・・・・・・神津眞久

 

彼岸を過ぎ俄かに秋の気配が濃くなりました。今冬は雪が多いとの予報も流れ秋が短く感じられます。10月奥秩父に登りましたが、森の木の実の少なさに驚きました。熊も地球環境の激変に参っているでしょう。次回の兼題は立冬を迎え「冬の空」です。どんな佳句に巡り会いますか?


9月の句会

兼題は「立秋・秋めく」 「  」内は季語です。

☆新涼や鏡に写す背の丸さ              「新涼」 

☆消火器の上に空き缶夏終わる           「夏」・・・・・・・・多部恵三                           ☆林間に昼寝したるや風の道               「昼寝」

☆コロナ禍や亡夫(ちち)の齢越す盆の月       「盆の月」・・・・・・大日向孜                      皆逝きて1人残りし法師蝉               「奉仕蝉」

☆雨上がりグラウンドに舞う秋茜            「秋茜」 ・・・・・・中山賢一郎

☆豊島園名残り寂しき花火かな             「花火」 

☆仲秋や雲のかたちもそれらしく            「仲秋」・・・・・・・西尾良則         ☆稲田守(も)る空爽やかに紙鳶            「稲田

☆安達太良を包み込みたる秋の虹            「秋の虹・・・・・・・神津眞久

 

漸く九月。「暑さ寒さも彼岸まで」は今年通用するでしょうか?

文字通りの「新涼」が待たれます。


8月の句会

兼題は「立秋・秋めく」 「  」内は季語です。

☆終戦日七十五年我れ米寿                「終戦日」 

☆一日を白から赤へ酔芙蓉               「酔芙蓉」・・・・・・多部恵三           ☆物忘れ老人美味し茗荷汁               「茗荷汁」

☆万緑を総身に浴びて一軒家              「万緑」・・・・・・・大日向孜            閉店とママの名があり秋立ちぬ            「秋立つ」

☆大の字の送り火消えし古都の闇             「送り火」 ・・・・・中山賢一郎

☆豊島園屋根越しに見る花火かな            「花火」 

☆帰省客新幹線ホーム疎らなり               「帰省客」 ・・・・・西尾良則

☆青き山ゆらめき昇る黒揚羽               「黒揚羽

☆梅雨明けて自粛籠りを蹴飛ばして             「梅雨明け・・・・・神津眞久

 

月初に記録的な長梅雨が明けた途端に、これまた記録的な酷暑が列島を襲って

います。コロナ騒ぎより救急車で運ばれる熱中症患者数がニュースの中心です。

31、32度は涼しく感じてしまう異常さ。この国はどう変わって行くのでし

ょうか。兼題の「仲秋」はこの暑さの日々では実感が伴わず全員大苦戦。    


7月の句会

兼題は「土用」 「  」内は季語です。

☆端居して老いし我が身の膝を抱く            「端居

☆荒れし庭今年も咲けり木槿花              「木槿」・・・・・・多部恵三           ☆通年の季語となりしか夏マスク            「夏」

☆丘の墓地皆戦没者夏の海                 「夏の海」 ・・・・大日向牧          花菖蒲肥後の大輪雨に映え                  「花菖蒲」

☆土用入り給付金にて鰻食い              「土用」 ・・・・・中山賢一郎

☆コロナ禍や単身赴任帰省なし             「帰省」 

☆土用の日うなぎ高価で半匹丼             「土用」 ・・・・・ 西尾良則

も土用鰻の匂ひ滲み                    「土用鰻

☆百合愛でて童女のごとき米寿媼            「百合・・・・・ ・神津眞久

 

またも大雨災害がもたらされました。九州は台風の常襲地帯の宿命とは言え、以前と被害の桁が違いすぎます。時事的な句は句の命が短いとされ、比較的評価が低いのですが、詠まないではいられない気持ちになります。


6月の句会

兼題はコロナ禍で事前には決まらず 「  」内は季語です。

☆戸を叩く雨音やさし梅雨に入る            「梅雨

☆紫陽花を活けて大壺小さく見ゆ            「紫陽花」・・・・・多部恵三           ☆春の暮れ閉じるゲートや被爆の地            「春の暮れ」

☆コロナ禍や人目避けつつ夏迎う            「夏」 ・・・・・・大日向孜            花便り一茶の里を素通りし               「花便り」

☆浅間見ゆ佐久の草笛天高く               「草笛」・・・・・・中山賢一郎

☆春眠や懐メロ聞きて深夜便               「春眠」 

☆ウィルスの影におびえる花曇り             「花曇り」・・・・・ 西尾良則        ☆青鷺の釣り師のごとく動かざる             「青鷺

☆墓石に蛇隠れゆく真昼時                「蛇・・・・・・・神津眞久

 

二か月間句会も自粛していましたが、漸く公共施設も解禁となりました。

早朝のラジオ体操で顔を合わせてはいますが、久し振りで新鮮でした。